新解釈三国志は、福田雄一監督の傑作、『銀魂』『今日から俺は』『勇者ヨシヒコ』の主役級俳優陣が次々登場することで公開前から話題沸騰でしたね!
興行成績は20億円超えの大ヒットとなりました。
内容は三国志の『赤壁の戦い』をもとに見事コメディに変化させているところがさすが福田監督の作品!といえるでしょう。福田監督のギャグ炸裂で、大泉さんのボヤキと相まって爆笑の三国志でした!
この記事では新解釈三国志のあらすじから結末までを簡潔にまとめて見たいと思います。
ネタバレになりますが最後までぜひお読みくださいね!
新解釈三国志:概要 あらすじ&キャスト
2020年12月11日に公開され、公開初日から興行収入17億、130万人を動員した大ヒット映画です。
撮影は千葉県の君津市、鋸南町で行われ、公開開始前に韓国、香港、台湾での上映が決定していたという前評判の高さです。
あらすじ:新解釈・三国志とは
今から1800年前。
中華統一をめぐり三国【魏・蜀・呉】が群雄割拠していた時代。
民の平穏を願い、のちに英雄と呼ばれる一人の男、劉備が立ち上がった。
激動の乱世を経て、物語はやがて[魏軍80万]vs[蜀・呉連合軍3万]という圧倒的兵力差が激突する『赤壁の戦い』に突入していく。
という超有名歴史エンターテーメント三国志を”脚本・監督福田雄一流の新たな解釈”で描く、完全オリジナル映画でございます。
引用:『新解釈・三国志』公式HPより
キャスティング秘話
福田組と呼ばれる俳優がずらりと並ぶ中、主演の大泉洋さんは福田監督の映画初出演。
福田監督からのラブコールにより大泉さんはスケジュール調整で5年の歳月を要したとのこと!!大泉さんが『ほんとにやるんだよね?』と何度も確認したそうです。
ちなみにムロツヨシさんは別の作品時にこの映画のオファーもらったそうで、5,6年前だと話してました。
映画の完成報告会見の時、大泉さん自身が福田さんから直接オファーがあったとし、「相当前、もう何年前かも忘れてしまったが」と言っています。
キャストにピッタリの役を福田監督は与えるそうで、大泉さんもムロツヨシさんも役作りはいらないと監督から言われたそう。
そのためか、台本もギリギリに届いたとのこと。
だが、自分自身のような役のため、大泉さんは「これなら前日でも良かった」と話してました。
酷評の一つに劉備ではなく『大泉洋が大泉洋だった』類の否定的な意見を見ますが、福田監督からすればしてやったりだったのではないでしょうか。
キャスト一覧
【蜀】
・劉備(りゅうび・大泉洋):
戦い嫌いで小心者。さらにワガママでめんどくさがりという、武人らしからぬ人間性ではあるが、酒に酔うと勇猛果敢でカリスマ性にあふれる立派な武人に変貌する。
・孔明(こうめい・ムロツヨシ):
蜀の軍師。とても頭の切れる天才軍師と思われているが、実は妻の黄夫人に頼りっきりの凡人。劉備とはなんだかんだで気が合う。
・関羽(かんう・橋本さとし):
劉備の義兄弟。劉備の武人ならぬ頼りなさ、情けなさに悩みながらも、信頼し劉備を支え続ける。
・張飛(ちょうひ・高橋努):
劉備の義兄弟。 関羽同様、劉備のヘタレさに悩んでおり、酒に酔った劉備を『真の武人』と評価している。
・趙雲(ちょううん・岩田剛典):
蜀の武人。常にモデルのようなポーズを取ったり、話す時に独特の間をとったり、終始背後を謎の光に照らされているなど、『鼻につく』ナルシストの美少年。しかし戦闘の実力は高い。
・黄夫人(こうふじん・橋本環奈):
公明の妻でとても頭が切れる『影の名軍師』。気が荒く男勝りな性格。
【魏】
・曹操(そうそう・小栗旬)
魏の将軍。武人としての資質は高いが、度を越した女好き。戦い好きであることから、劉備に平和な国を治めるに値しない人物と見られている。
・荀彧(じゅんいく・磯村勇斗):曹操の覇業を支えた名軍師。
・夏侯惇(かこうとん・阿部進之介):武勇に優れた隻眼将軍。従弟でもある曹操に最も近い男。
【呉】
・孫権(そんけん・岡田健史):
前の君主、孫堅の末子で呉の君主。しかし優柔不断かつ気の弱い人物で、孔明に心酔しているが、側近の周瑜が孔明を目の敵にしていることは気にしてない。
・周瑜(しゅうゆ・賀来賢人)
呉の最高司令官。声が大きく暑苦しく、とても単純で騙されやすい。妻の小喬を溺愛している。孔明に騙されたことを根に持ち、やたらと孔明を斬首したがる。
・小喬(しょうきょう・山本美月):
周瑜の妻。周瑜に暑苦しいまでの溺愛を受けるが、美形と名高い曹操のことも敵国の将軍ながら気になっている面食い。
・黄蓋(こうがい・矢本悠馬):周瑜の部下
・魯粛(ろしゅく・半海一晃):周瑜の部下
その他の勢力
・董卓(とうたく・佐藤二朗):後漢時代の暴君。軽く馴れ馴れしい口調で話あまり威厳がない。
・呂布(りょふ・城田優):
董卓の側近で、後漢及び三国時代最強と名高い武人だが、とても馬鹿。貂蝉に一目惚れし、上司の董卓と恋仲になる
・貂蝉(ちょうせん・渡辺直美/広瀬すず):
趙雲が蜀中を探し見つけた、当時の感覚では絶世の美女。劉備の命で董卓及び呂布を籠絡し、仲間割れを企てる。豊満すぎる肢体をいかした独特の舞が得意。
・黄巾(こうきん・山田孝之):
黄巾の砦を守っていた逆賊の長。やたらと顔の黄金比にこだわり、話し出すとやたら長く、他人の話に耳を貸さない。
・ 蘇我宗光 (そがしゅうこう・西田敏行):歴史学者として解説
新解釈三国志:ネタバレ 結末まで一気にご紹介
①歴史学者・蘇我宗光の解説
今から遡ること1800年前の中国、漢王朝後期から三国時代を描いた歴史書『三国志』の新説を発表する。
後に蜀初代皇帝となる劉備といえば自らを皇族の末裔と称し、漢王朝の復興と民の救済を目指した『三国志』屈指の英雄だが、学説により全く違った人物像が浮かび上がって来た。
後に魏の国を建国する曹操、蜀の国を建国する劉備、呉の国を建国する孫権。
この3人がいろんな武将を巻き込んでワチャワチャする話ですが、この3つの国ができる前の中国は400年も漢の国が統一していた。
そもそもの始まりは漢の国が弱くなって来た時に、黄布党という黄色い布を被った人たちが国を乗っ取ろうなんて考えたものだから、漢の国も困っちゃって。
義勇軍という、一般人も戦いたい人は戦って頂戴みたいな人たちを募った。
その中に劉備玄徳がいたわけです。
ところが劉備という男、根っからの戦い嫌い。
その代わり酒を飲むと気が大きくなりがちで、つい関羽や張飛の前で「この乱れた世の中を平和にして民が平穏にくらせるようにする」とか誓って二人と義兄弟の契を結んじゃったわけです。
②黄巾~董卓
黄巾率いる逆賊・黄巾党が国を乗っ取ろうと企んでいました。
劉備は関羽、張飛と一緒に黄巾党に対抗すべく義勇軍を結成、黄巾党のアジトへ乗り込みました。
嫌がる劉備は関羽と張飛に指揮を執らせ、砦の黄巾に「中途半端な軍勢だ」と呆れられました。
黄巾は劉備の顔も中途半端だと吐き捨て、顔の黄金比について長々と語り始めます。
そして飽きてきた劉備は張飛に戦いさせるのでした。
劉備は約に立たなかったのだが、関羽と張飛が強いもので、どんどん勝ち進んで行きます。
この時、劉備だけではなく地方から義勇軍が立ち上がっていた混乱に乗じてのし上がってきた董卓。
董卓はかなりの悪者で、子供の帝を盾にしたり、自分が扱いにくい皇帝を処刑したり、お祭りしている農民を怠け者だといい処刑したり、かなりの悪事を働いてました。
そんな董卓に対し、劉備の他にも曹操や孫権の父、孫堅などが反董卓軍として虎牢関に集結します。
虎牢関の前で曹操は関羽と張飛に、劉備がいない理由を「わかりやすく言えば、サボり?」と訪ねますが、「休みだ」と答えます。
戦の前日に部下たちの前で劉備が「休みたい、俺がいなくてもバレない」という。
すると関羽が「将軍は部下を鼓舞する係。戦に将軍が必要。」というと、劉備は「お腹が痛い」と言い出す。
それを聞いた曹操は「将軍なのに…」と呆れるが、関羽が「許せ。みんなもわかってる。どちらにしろいつも戦う時はいてもいないようなもんだしね。」と言った。
そうこうしていると、董卓の将軍・呂布が赤兎馬に乗って現れる。
呂布に関羽と張飛が戦う。
呂布は強かったが、反董卓軍が優勢で、董卓軍は後漢の都・洛陽へと退却していきました。
反董卓軍の圧勝かと思われたが、軍内で不協和音が生じ、解散してしまったので劉備は新しい作戦を立てます。
董卓は女好きで呂布は馬鹿だと聞いた劉備は、絶世の美女を送り込んで二人を誘惑して仲違いさせる”三角関係”を計画します。
そこで劉備軍きってのイケメンでナルシストの将軍・趙雲に蜀の国一番の美女を探させ、連れてきたのは、豊満すぎるボディに圧巻のダンスを踊る、時代考証的美女・ 貂蝉を連れてきます。
劉備は早速貂蝉を差し出すと、董卓と呂布はすぐにメロメロとなり、仲違いを始めるという作戦通りの結果に。
劉備はこれを『三角関の係』と名付けます。
呂布は董卓を刺殺し、貂蝉に報告すると「まんまと騙されて、噂通りの馬鹿」と罵倒し正体を見せると、呂布は貂蝉を切りつけます。そして呂布はそのまま逃亡しました。
③軍師・孔明登場
北は曹操が強く、南では孫権が強くなって来ましたが、劉備はそのへんをうろちょろしてるばかり。
うだつの上がらない劉備は「今より楽しい」という理由で新たな軍師を雇うことに、そこで稀代の天才と名高い孔明のもとを訪れました。
関羽から「孔明は気難しい」と言われてましたが、昼寝をしていたのです。
「二日酔いで、、、」と起きてきた無職の孔明は軽いノリ。劉備が「軍師に…」と言いかけると、孔明は逆に雇ってくれと売り込んできたのです。無職の孔明は妻、黄夫人の尻に惹かれており、働けと言われてるところでした。
④赤壁の戦いになった理由
その頃、曹操はというと北でNo.2の地位を得ていました。
曹操は夏侯惇から孔明が劉備に雇われたと話を聞き、孫権と手を組まれることを恐れます。
帝の使命を得て、劉備と孫権を逆賊することを思いつきます。
こうして逆賊の勅命を受けた曹操は劉備を撃ち、長坂で曹操軍に追い詰められた劉備は妻子をおいて逃走。
夫人と子供が逃げ遅れてしまい、子供は周瑜に助けられますが、夫人は井戸に突っ込み自決してしまいます。
勅命の話を聞いた孔明は、劉備に呉の孫権と同盟を組もうと主張します。
劉備は「俺は褒められて伸びるタイプだから、曹操の部下になるよりは、馬鹿で速攻褒めてくれる孫権と手を組む」と言います。
一方呉の国では、「水軍80万の曹操軍にはかなわないので、降伏しよう」という文官と、「戦うべき」という軍人の意見を聞いた孫権が迷っていました。
そこに孔明が現れ、孫権に同盟を組もうと持ちかけます。
孫権は「何か策はあるのか?」と尋ねると、「これから考えます」と孔明。
だが孔明は「曹操がこの国一の絶世の美女、小喬を差し出せと言っている」と話します。
これを聞いた小喬の夫、周瑜は怒り「全軍、曹操と戦うじゃ!」と孔明の作戦にまんまとハマり、劉備との同盟に合意しました。
こうして劉備と孫権は同盟を組み、長江の赤壁で曹操軍を迎え撃つことになりました。
⑤赤壁の戦い
長江の対岸にいる曹操軍の大群の船を眺めて劉備が「どう考えても負けでしょ?」と言うと
孔明は「今から戦で最も大切なことを申しますぞ、ネバギバ!」と。。。
「こんな河原で死ぬの、絶対に嫌だから」と悲観する劉備でした。
周瑜は曹操が小喬を欲しがっていないことを知ります。
騙されたことに気がついた周瑜は孔明に「矢を10万本用意しろ、できなければ斬首する」と命じます。
孔明は「3日で応じる」と言ってしまいますが、次の日兵士に作らせると1日100本しかできませんでした。
困り果てた孔明は黄夫人に泣きつきます
夫とは正反対の切れ者である黄夫人は名案を教えます。
孔明は周瑜に船20艘を作らせ、藁で覆い、兵士の藁人形を乗せる、そして霧が出た夜、曹操軍に船を向かわせ、太鼓を鳴らしたのです。
すると曹操軍は船に向けて次々と矢を撃ち、孔明はあっという間に10万本の矢を手に入れることに成功しました。
曹操は矢を失ったことを怒るが、部下から劉備が孫権の元を去るという情報を聞き、3日後に戦を仕掛けると宣言。
その夜は宴を設け。部下たちは上半身裸で腹踊りをしたのでした。
⑥赤壁の戦い・出陣の日
出陣の日、曹操軍では疫病が流行り、戦える状況ではありませんでした。
疫病が流行ってると聞いた劉備は自分たちも疫病になったらたまったもんじゃないと怖気づ来ますが、孔明は「マスクすれば平気」と言います。
ですが、関羽、張飛と軍を引き連れて帰ってしまいました。
そこで孔明は周瑜に曹操軍を火攻めにすることを提案します。
周瑜の部下の魯粛は「今は北西の向かい風で、火攻めすればこっちに火が回る」と反対する。
だが孔明は黄夫人からのアドバイスがあり、「南東の追い風を吹かせる」と断言します。
周瑜は「明日追い風が吹かなければ孔明を斬首する」と宣言したのでした。
翌日、追い風が吹かないので周瑜は斬首の準備に取り掛かります。
すると向かい風がパタリとやみ、孔明の言ったとおり追い風となりました。
周瑜たちが火攻めの準備に手間取っていると孔明は「曹操軍に日を放つ魔術を持っている」と話します。
すると曹操軍の船団が燃え上がってきたのです。
実は劉備は撤退するふりをして曹操軍の船に火を放ったのでした。これは劉備と孔明の作戦だったのです。
曹操は撤収を命じ、撤退しようとしたところ劉備軍に待ち伏せされていたのだった。
酒に酔って気が強くなった劉備は、曹操を探し、一気に攻め込みます。
劉備は関羽、張飛、趙雲に「俺はこの国を誰も血を流すことのねぇ平和な国にする。そんな国に暮らす民の笑顔がみたいだけなんだ。いくぜ、みんな!」と宣言すると敵陣に突入していきました。
⑦最後の語り部
蘇我集光「赤壁の戦いは冬。日本でも冬の間に南風は滅多にない。
でも曹操が火攻めで破れたことは史実。
これから三者の戦いがズルズル続く。
【三国志】に興味があればいろいろな文献を見てください。
本日の講座は以上。」
まとめ
この記事では『新解釈・三国志』をあらすじから結末までをまとめてみました。
ですが、文字で見ると内容は入ってきますが面白さは半減ですね。
ぜひ映像で見て笑ってほしい映画です。
2022年1月21日、金曜ロードショーにて放送ですので、お見逃しなく!
最後までお読みいただきありがとうございました!!
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