2018年公開、ドリームワークス・アニメーション史上、日本歴代No.1作品と言われている『ボス・ベイビー』。
”おっさん赤ちゃん”で世界的な大ヒット!
日本では興行収入が34億円を超えるなど、大人から子供まで幅広い層に愛され、一大ブームになりました。
2021年12月17日にボス・ベイビーの2作品目、ファミリーミッションが公開になることから、1作目のボス・ベイビーが金曜ロードショーで放映されます。
この記事では1作目のボス・ベイビーのあらすじから結末まで、内容を一気にご紹介したいと思います。
ネタバレを含みますので、ご注意くださいね!
ボス・ベイビー内容解説:普遍的な愛の形
まずは物語の全容から見ていきたいと思います。
コメディタッチに描かれているこの作品ですが、一貫して描かれているテーマは『愛』についてです。
愛といっても家族愛で、少年ティムの心の成長とともに家族の愛をどう受け止めていくかがポイントになります。
物語の全容:ティムの心の成長
ボスベイビーが家に来るまで、両親からの疑いようのない100%の愛情をもらっていたティム。
その愛情が一手にボスベイビーという赤ちゃんにとって変わります。
ティムに対する両親の気持ちを知らぬままにいままでもらっていた愛情がもらえなくなってしまったと錯覚してしまうティム。
兄弟あるあるの愛情をコメディタッチに描いてますが、ティムの心境に共感したひとも多かったのではないでしょうか?
一方でボスベイビーはというと、工場で生産され、一度も両親の元へ行ったことがないことから愛情というものを知りません。
地位や名誉、お金で自分を満たしているボスベイビー。
見ているこちらは寂しく思ってしまうのですが、ボスベイビーは寂しいという感情もあまり理解できないと言います。
そんな2人が自分たちの目的、ティムはまた両親からの愛情を取り戻したい!そしてボスベイビーはティムの弟を終え、業績を上げ会社の重役になりたい!という全く目的は違えど、利害関係は合致し、協力して取り組むことに。
打算的な利害関係だったが、トラブルを二人で乗り越えていくうちに助け合いの『愛』が生まれて来るのです。
ティムは100%受け取る『愛』だったものが、『愛』を与えることによって自分が満たされていくことを知り、ボスベイビーは仕事以外での人間関係から『愛』を受け取り、ティムとの絆、すなわち『愛』を知るのです。
最後はお互いが『愛』を求めあい、報われ、ハッピーエンドとなりました。
物語で伝えたいこと: 打算的な人間関係関係を超えた兄弟愛
この物語では一貫して『愛』というものを多方面から描いています。
①ティムが感じる家族からの『愛』
②ボスベイビーの『愛』
③フランシスの会社への『愛』
④ティムの弟を受け入れる『愛』
⑤ティムとボスベイビーの愛し愛される兄弟の『愛』
①ティムが感じる家族からの『愛』
どのご家庭でもありがちな上の子供あるあるですね。
今まで両親の愛情を全て受け取っていたものから、赤ちゃんが来たことによって両親の愛が全て下の子にいってしまったように思い、寂しく、そして赤ちゃんを受け入れられず、赤ちゃんに協力を両親からお願いされ、自分には愛情がなくなったと感じる。
『愛』を知っている証拠ですよね。
この両親からの『愛』を知っていたからこそ、後に弟を受け入れることができるのでしょう。
②ボスベイビーの『愛』
ティムとは真逆で両親からの『愛』をしらずに育ちます。
ボスベイビーの『愛』は会社への『愛』です。
会社に尽くし、昇進し、お金を手に入れることを喜びと感じていました。
会社に尽くすことで、更に求められ、そして良い部屋を与えられる重役になることを目指しているボスベイビー。
ベイビー社も『愛』について求める会社です。
両親からの愛情が赤ちゃんから子犬に移り変わる調査をしています。
③フランシスの会社への『愛』
ワンワン社の社長、フランシスフランシスは元はベイビー社の重役でした。
乳糖不耐症からスーパーミルクが受け入れられず、赤ちゃんから成長してしまい、愛していたベイビー社を首になってしまいます。
そこからの逆恨みで、赤ちゃんに対抗し、犬の赤ちゃんを製造する会社を立ち上げます。
そしてボスベイビーのスーパーミルクを手に入れ、永久に赤ちゃんでいられる子犬を製造。
会社からの愛情がほしかったフランシスの逆恨みの裏には『愛』を求め、『愛』に飢えてる思いが隠されており、最後赤ちゃんに戻り、抱っこされて幸せに満ちた表情のフランシスは救われたように感じます。
④ティムの弟を受け入れる『愛』
弟の面倒を見ているうちは感じなかったものの、いなくなってから気づく『愛』です。
今まで自分の『愛』を受けて入れてくれた弟がいなくなると、寂しくて仕方ない。
ボスベイビーはすっかり家族の一員としてティムの心に定着したのです。
⑤ティムとボスベイビーの愛し愛される兄弟の『愛』
会社からの『愛』を受け入れ、会社とは相思相愛になったはずのボスベイビー。
ですが、浮かない顔です。
自分の目指していた会社での待遇として個人の部屋に移れたとき、ティムから愛ある手紙が届きます。
ボスベイビーはその手紙を読み、ティムの愛を受け入れ、自分が目指して手に入れたものを全てを捨てました。
ボスベイビーは愛される喜びを知ったのでした。
二人は『愛』を独り占めにするのではなく、『愛』を分かち合う喜びを手に入れたのでした。
ボス・ベイビー:あらすじから結末まで簡潔に解説
1,ボス・ベイビー…主人公赤ちゃん
2,ティム…ボスベイビーの兄
3,パパ…ティムとボスベイビーのパパ
4,ママ …ティムとボスベイビーのママ
5,フランシスフランシス…パピーコーポレーション社長
6,ユージーン…フランシスの秘書
7,ウィジー…ウィニーの部屋の目覚し時計
登場人物についての詳しい記事はこちらを参照にしてください。
ここからは完全ネタバレになります。。
結末まで書いていきますので、ご注意くださいね!
ボスベイビーが突然家にやってくる
ティム7歳。
窓の外を眺めていると、1台のタクシーが家の前に止まった。
そのタクシーから降りてきたのはスーツを着て、アタッシュケースをもった赤ん坊!
驚いて玄関へ向かうと、そこでは両親が赤ん坊を抱いていた。そして今日からティムの弟だと告げられるのであった。
その日から両親はティムはそっちのけで赤ん坊に夢中になった。昼夜問わず赤ん坊の世話に追われていたのである。
今まで、両親の愛情を全て受けていたティムは寂しさから、赤ん坊に嫉妬した。
だが、時折見せる赤ん坊の仕草が気になった。
その夜、ティムが目を覚ますと赤ん坊の部屋から聞き慣れない声が聞こえた。
そっと覗いてみるとなんと赤ん坊が大人の口調で電話で喋っていた!
部屋に乗り込むティムに気づいた赤ん坊は驚いたが、ティムに向かって
「俺はボスベイビーだ!」と名乗った。
ボスベイビーの正体は?:ベイビーコープ社の社員
ボスベイビーの存在が気になり、早く追い出したいティム。
両親へボスベイビーは何かおかしいと訴えても聞く耳を持たないことから、証拠を残そうと、ボスベイビーが喋っているところを録音することに。
録音に成功したが、ボスベイビーに見つかってしまう。
ティムの大切にしていた羊のぬいぐるみと引き換えにテープを渡してもらおうと交渉するボスベイビーだが、言うことをきかないティムに最後の手段としてそのぬいぐるみを引き裂いてしまったのだ。
もみ合いの末、テープは道路に投げ出され車にひかれてしまう。そして最悪なことにその行動が両親には弟いじめているとみなされ、当面の間外出禁止になる。
両親には信じてもらえず、テープもなくなり、大切なぬいぐるみさえも引きちぎられ、どん底に落ちるティム。牢獄に入った囚人のような気分に陥る。
そこへボスベイビーがやってくる。
そこでこの家に来た本当の理由、会社のことをティムに打ち明け、ティムを自分の会社ベイビーコープ社へ連れて行く。
ベイビーコープ社は赤ん坊を製造している会社。
赤ん坊が各家庭へ送られる中、ベイビーコープ社に残るものがいる。
見た目は赤ん坊のままでスーツを着ているのだ。それはベイビーコープ社が開発している特殊ミルク、すなわちスーパーミルクを飲んでいると、見た目は赤ん坊のままで大人になるのだ。この先も赤ん坊が愛され続けるにはどうしたらよいか、考え日やベイビーコープ社のために働いているのである。
しかし最近は子犬にその座を脅かされているという。その実態を握ろうとボスベイビーがスパイとしてティムの家へ潜入していたのだった。
万が一、その子犬の情報を掴まなければボスベイビーはクビになり。スーパーミルクが飲めなくなるという。
すなわち、普通の赤ん坊となり、永遠にティムの弟になるということだ!
お互いにとって一大事!利害関係が合致した二人は協力して子犬を製造している会社について調べる協力をした。
子犬の発売元はパピーコーポレーション:社長は元ベイビーコープ社のエリート社員だった
二人は子犬に関する情報を手に入れた。
噂されているパピーコーポレーションで近々子犬に関する発表があるという情報だった。
そしてティムの両親はパピーコーポレーションの社員だったため、そのイベントへの潜入ができ、秘密事項の書かれた書類のある部屋へ到達するも、それは罠だった。
二人はパピーコーポレーションの社長、フランシスに捕まってしまう。フランシスの目的はボスベイビーの持っているスーパーミルクだった。
実はフランシスは元ベイビーコープ社のエリート社員。ボスベイビーが目標とする人物だったのだ。
だが乳糖不耐症からスーパーミルクが吸収できず、成長してしまい、クビになってしまった。
それを逆恨みし、スーパーミルクを使って赤ん坊よりも愛される子犬を大量生産し、復習しようと考えていたのだった。
盗んだスーパーミルクを使ってロケットで世界中に子犬を拡散しようとしたが、ボスベイビーとティムによって阻止された。
ボスベイビーはいなくなった:元々いなかったことになった
会社に功績を認められたボスベイビーは夢であった部屋を与えられる。
すなわち、ティム家族の元を去ることになる。
そして両親からの記憶から消されてしまうのだ。何もなかったことのように…
今まで通りに戻った二人だが、利害関係が合致したはずなのに、浮かばない
ボスベイビーは仕事に身が入らずにいたある日、ティムから手紙が届く。
『僕の愛を全部あげる。だから戻ってこないか』
満面の笑みでティムの家へ出荷されるチェックを受けるボスベイビー。
それを満面の笑みで受け入れるティム。
こうして永遠の家族になりました。
まとめ
この記事ではボス・ベイビーの内容からあらすじ、結果まで一挙にお伝えしました。
コメディタッチな映画で面白おかしい場面が多々ある映画でしたが、一貫して『愛』についてをテーマにしており、そこが大人も考えさせられる涙ありな映画になった秘訣でしょう。
普遍的な愛の姿を多方面から考えさせられる、なのにコメデイ。
一見子供向けの映画に見られがちですが、この世の中に笑いと愛を届けてくれる最高の1本だと思いますので、大人の方にもたくさん見てもらいたいですね。
続編が2021年12月17日に公開が決まりました。
公開記念として金曜ロードショーにてこのボス・ベイビーの放映がありますので、お見逃しなく!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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