松本潤さん主演、大人気ドラマTBS系日曜劇場『99.9刑事専門弁護士』のシーズン2。
シーズン1の時から深山の父親の話は出てきました。
冤罪のような話でしたが、確かな証拠がなく、どうにもできないような話から一転して、シーズン2始まってすぐに深山の父親の事件でした。
この記事では深山の父親の事件を詳しく見ていきたいと思います。
99.9深山の父親が犯罪者だった話:シーズン2・第2話
深山のお父さんが犯罪者という話はシーズン1からでていたことですが、シーズン1では解決されることはなく、大友検事正がその件に関わっているということまでしか話は進んでいませんでした。
シーズン2に入り、1話で尾崎舞子が仲間に入り、2話ですぐ深山のお父さんの事件という濃度高めなシーズン2。
ここではまずシーズン2第2話のキャストの深山の父親、深山大介についてご紹介です。
シーズン2・第2話:父親・深山大介について
(シーズン1での話)23年前。石川県金沢市で女子高生殺害事件が起こります。
大介はそこで洋食店『キッチン・みやま』のシェフでした。
大雨が降っていたその日、大介が車を運転していると駅で傘がなく立っている女子高生・美里が。
その女子高生と顔見知りだった大介は車で送っていくといい、車に乗せました。
ですが、コンビニで良いという美里をコンビニの前でおろします。
そしてこれ使ってと自分の名前入りの折りたたみ傘を渡したのです。
その夜、美里は殺害され、近くにその傘が落ちていたこと、最後にあったのが大介だったということで逮捕されてしまいます。
無罪を主張し、裁判していましたが、心労が重なり、控訴中に亡くなってしまいました。
深山大介役の首藤康介さんは大介のことを『人にやさしくダジャレ好き。息子・大翔のことが大好きで、家族思いのごくごく普通のお父さん』と話ていました。(引用:公式HPより)
99.9-刑事専門弁護士シーズン2のキャストはこちらからチェックして下さい。
深山大介役:首藤康介さんについて
1971年11月11日生まれ、大分県出身。
9歳からバレエを始め、中学生時代にはロンドンへ留学。
15歳で東京バレエ団に入団し、19歳で『眠れる森の美女』王子役に抜擢。
2004年、東京バレエ団を退団する際、これまで踊ってきたものは一切踊らないとした。
数ある作品の中でもベジャールの『ボレロ』を踊ることができる数少ないダンサーで多くの人に惜しまれた。
退団後、ソロダンサー、舞台、俳優と数多くの作品に携わっている。
余談:松本潤さんとの出会い
実はこの99.9が初めてではなく、10年以上前からの付き合いなんだとか。
そもそも『きみはペット』というドラマで松本さんがモダンダンスのダンサー役がきっかけで知り合ったんだとか。
ジャニーズで踊っているとはいえ、モダンダンスを知らなかったという松本さん。
首藤さんの舞台を見て勉強し、話をするようになったんだとか。
まさか、それが99.9で親子役になるとは驚きですね。
99.9深山の父親が犯罪者だった話:ネタバレ
1話終わりに、深山の父親・大介が殺したとされている被害者の親族より、遺留品を取りに来てほしいという電話が来る。
石川県金沢まで深山が取りに行き、引き取るとそれは父親の持ち物ではないと断言。
「現場に別の人間がいたという新たな証拠です。」
新しい証拠
深山は新しい証拠『金魚のモチーフのお守り』を手がかりに捜査を始めた。
金沢地方検察庁を訪れ、以前東京地検にいた丸川を訪ねた。
驚きを隠せない丸川に「検察官は大変ですね。法曹界人事のHPでどこに移動したかわかる」と深山は言う。
「お願いがあるんですけど」という深山に珈琲店に案内するが、中に上司がいて、君といるところを見られるまずいから公園へと連れ出す。
事件の概要
尾崎は1回だけの契約だったが、斑目に頼まれて今回の事件も手伝うことに。
金沢まで行く道中で明石から事件の概要を聞く。
26年前の夜、飲食店を営んでいた大介は翌日の食材の仕入れに行った帰り、20時39分に駅前で知り合った女子高生・鏑木美里を見かけ、家まで送ると車に乗せた。
そして大介は20時50分、コンビニで美里と別れ、傘を渡し、21時に帰宅。
これは大介の妻が証言したが、家族のアリバイは信憑性がないと裁判官が証拠として採用しなかった。
翌日の朝、美里の捜索願いが出され、捜索の結果、林の中で美里の遺体が発見された。
駅の防犯カメラに大介の車に美里が乗り込む姿が写っており、大介の傘が現場に落ちていたことから、警察は大介への疑い強まり、数日後に逮捕となった。
近所の住人が21時過ぎに大介が帰宅したところを目撃しており、死亡推定時刻が21時だったこともあり、疑いが晴れるところだったが、訴因変更で死亡時刻が広がったため、この証言は無意味となり、第一審は有罪判決がでた。
大介は不服として控訴したが、その控訴中に獄中で死亡した。
金魚のモチーフのお守り
深山は丸川に金魚のモチーフのお守りについて、調書を調べてもらっていた。
その頃、明石と尾崎は金沢に到着し、深山に合流。
この金魚のお守りがどこで売ってるものか、探すことにした。
翌日、丸川からの連絡が来る。
「金魚のお守りは被害者のそばにできた水たまりに落ちていたもので、指紋もDNAも検出されなかった。警察は被害者の遺留品だと決めつけ、遺族に返却していたものだった。」
それを聞いた尾崎が「証拠が被害者のものか、第三者のものか確かめずに返したんですか?ずさんな捜査ですね。。。そんないい加減な捜査記録を私達に上げていたんですか?」と怒る。
丸川は「私達?」と不思議に聞くと、深山は「元裁判官なんだ」と伝えた。
そして「他に裁判に上がっていない記録は?」と伺うと
「これはキミ(深山)の父親には不利な情報だが、実はお父さんはコンビニな立ち寄っていないとコンビニの店長が証言している。」
すると尾崎は「お父さんが嘘をついていたという証拠で検察は有利になるはず。なぜ裁判でその記録が出てこなかったんですか?」
深山は「当時、コンビニで降ろした後のアリバイを争点にしていた。それが裁判に勝つ唯一の道だと思った。だからコンビニに立ち寄ったかどうかは追求しなかったってことか。」
尾崎は「指紋のついた傘以外に、お父さんが現場にいたという証拠はなかったんですか?草や木にDNAがついていたとか、足跡がのこっていたとか。」
丸川は「DNAはのこっていない。足跡も事件後に大雨が降ってなくなってしまった。とにかく状況的には厳しい。何かまたわかったら連絡する」と話した。
当時の証言
深山と尾崎はコンビニがあった場所へ向かうが、既にコンビニはなくなっており、その時のコンビニの店長の居場所を聞き、話を聞きに向かった。
コンビニの店長はよく店を利用する美里のことを知っていた。警察にも何度も聞かれたのでよく覚えているが、あの日コンビニは誰もいなかったと証言した。
尾崎は美里の妹へ話を聞きに行った。
妹は「姉(美里)は数ヶ月前から誰かに付きまとわれていた。家にも無言電話があった」と。
初耳です。ずっとだまってたんですか?と尾崎が尋ねると「警察に言いました。派出所の三宅さんに」
だが裁判記録には記載はなかった。
深山も合流し、当時派出所に勤務していた三宅さんに話を聞く。
「美里さんが誰かに付きまとわれている話は妹さんから聞きましたか?」とたずねると「もちろん」と答えた。
「どうしてその話が裁判に出てこなかったのでしょうか?」
「それは私(三宅)の範疇ではない。検察が決めることですから。」
三宅が続けて「なぜ26年前のことを?」
深山は「これ(金魚のお守り)が現場に落ちていたんです」と聞いた三宅は一瞬目をそらす。
「すまんね、いい情報が提供できなくて。」という三宅にすかさず「なぜ謝るんですか?」と尾崎が言った。
佐田がやってくる
佐田は嫌がっていたが、斑目の作戦で佐田の奥さんに金沢の旅館のチケットを渡す。
まんまと斑目の策略にハマり、合流する佐田。
合流し、金魚のお守りを見せられた佐田は娘が同じものを持っていたことを思い出す。
娘にどこのものか尋ねると信州の西塞山の山頂の神社で売っていることが判明。
そんな中、丸川から遺体の第一発見者は交番勤務の三宅の同僚、小倉学と教えられた。
尾崎は「発見したのが誰かなんて関係ないですよね?」と問うと深山は
「発見したのが警察官なら、DNAや足跡が残っていても証拠から除外されるでしょ?」と答える。
西塞山へ
深山、佐田、尾崎、明石は西塞山の山頂へと向かった。
神社には同じものが売っていたが、金魚ではなく鯉のモチーフだったことが判明。
登山入り口で、入山リストを確認したいと言う深山。その入山リストにはある人物の名前が記載されていた。
検事正・大友と対峙
翌日、深山、佐田、尾崎は事件当時、担当検事だった大友を訪ねた。
鯉のお守りが第三者のものであることとともに、傘の指紋には大介と美里以外の警察官の指紋が残っていたことを話すと大友は「誤って証拠に触れた警察官を逮捕していたら切りがない」という。
続けて深山が「美里さんが誰かに付きまとわれていたことはご存知ですか?」「どうだったかな」と答えを濁す。
「僕(深山)はおそらく、そのつきまとっていた人物こそが犯人だと思われます。僕の父親はコンビニで美里さんを降ろしました。なのに美里さんはコンビニには入ってない。中に会いたくない人物がいたからだと思います。」
「客は誰もいなかったという証言が上がっていたはずだが」と大友が言うと「そのとおりです。お客さんは誰もいませんでした」と深山。
コンビニの店長に電話で問い合わせたところ客はいなかったが、巡回中のお巡りさんはいたと証言したのだ。
「おそらく美里さんが顔を合わせたくなかったのはその警察官です。警察官は時にその情景に溶け込んでしまいがちです。なのでコンビニの店長も『客はいなかった』と答えたのでしょう。
そして次に鯉のお守りです。
僕たちは西塞山にのぼって確認してきました。そして26年前の入山記録を確認しました。そこに名前があったんです。犯人であろう男の名前が。」
続けて深山が「三宅広之さんはご存知ですよね?当時派出所の警察官だった方です。遺体の第一発見者ですよ。その三宅さんに会って話を聞いたんです。小倉学さんのね」
入山記録には第一発見者の小倉学さんの名前があった。
深山が三宅に疑念をぶつけると三宅は起訴後、小倉を怪しむようになり、上司に相談したが再調査されなかったと話した。
大友にも相談にいっていたのだ。
「100%の確証はあるのか?そこまでして小倉が白だったらどうする?警察、検察を揺るがす大事件になる。
条件が揃ったから深山(大介)を起訴したんだ。それに最後に裁くのは俺達じゃない。裁判官だ。」と大友は言い、三宅の証言を握りつぶした。
事件の真相
深山が事件の真相を話す。
「あの日、小倉さんはコンビニで美里さんを見かけた。追いかけて交際を迫ると、傘で抵抗され、カッとなった小倉さんは彼女を殺してしまった。
現場で遺体を目撃した際、もみ合った時に傘を触ってしまったことに気づき、わざと指紋が残るように素手で証拠の傘を掴んだ。しかし逆の手で掴んでしまったことから三宅さんに疑われるようになった。
美里さんがコンビニに立ち寄らなかったこと、誰かに付きまとわれていたという有利な証拠を提出しなかったのは検察の主張にボロが出ることをさけるためだったんじゃないんですか」
佐田は「小倉さんは警察をやめた後、海外へ移住しています。その事によって時効が成立していない可能性があります。
必ず彼の居場所を突き止め、当時いかにずさんな捜査だったのか証明します」
すると大友が「君たちの努力は尊敬に値する。弁護士が君たちのようなものばかりだと検察も裁判官も落ち落ちしてられんな。
しかしな、今更掘り下げてもどうにもならんぞ。小倉は既に亡くなっている。外務省の情報で確かだ。残念だったな。」
「残念なことはありません。僕(深山)は事実が知りたかっただけなんで。あなたは小倉さんのことを調べていたんですね。なぜですか?」
大友は何も答えない。
佐田は「あなたにとって深山の父親は何だったんでしょう?
なぜ深山の父親を犯人にしなければならなかったのですか?
いっそ個人的な恨みがあったと言われたほうが深山は納得できたのかもしれません。
検察は最後に裁くのは裁判官だという、裁判官は検察があげた証拠だと言って判決を下す、弁護士はときに依頼人の利益を優先して打算的になることがある。
裁かれる人の人生に誰も責任を追おうとしない。
裁判とは一体誰のためにあるのでしょうか」と告げ、去っていった。
その後、大友は検事をやめ、尾崎は調書に書かれていることが全てではないと知り、斑目法律事務所に残って弁護士を続けることとなった。
まとめ
この記事では深山の父親の事件の真相を話した回について詳しく書いていきました。
内容の濃い、まるで最終回のようなストーリーです。
また99.9の面白い回があったらレポート書きたいと思います。
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