大ヒットを記録した2014年の『アナと雪の女王』の続編、『アナと雪の女王2』。
前作と本作で1つのストーリーが完結されています。
今作では前作同様、王子様が助けてくれる王道のプリンセスストーリではありません!
過去を紐解き、エルサの触れたものを凍らせてしまう魔法の秘密、そしてその力がなぜエルサに与えられたのかというバックボーンが描かれています。
子どもたちが大好きなアナ雪ですが、大人もはまる謎深きドラマになっています。
この記事では物語の全容を簡潔に結末までご紹介します。
結末まで書いていきますので、ネタバレご注意くださいね。
尚、前回のアナ雪のストーリーはこちらから御覧ください。

アナと雪の女王2:過去を紐解く旅

アナと雪の女王2は前作の3年後から始まっています。
今作は前作のシンデレラストーリーのようなものではなく、【過去を紐解くこと】が主軸になっており、ストーリー性が強い作品です。
過去にどんな秘密があったのか、アレンデールを救うためにエルサとアナ、オラフ、クリストフ、スヴェンは過去を探す旅にでかけるのです。
物語の全容:エルサに力が与えられた理由
今作、アナ雪2ではエルサに助けを求める『声』がキーポイントになります。
その『声』はエルサにだけ聞こえるものでした。
【イントゥー・ジ・アン・ノウン】ではその声を聞きたくない、今の幸せな現状を続けたいエルサの思いから始まります。
ですが、アレンデールの国を救うため、アナ、クリストフ、オラフ、スヴェンとともに『声』の主を探す旅に出るのです。
そこで出会うのは過去の秘密。
子供の頃に父親から聞いたアレンデールの過去の秘密を暴くことが、今のアレンデールを救うことに繋がるのです。
そしてそれはエルサだけに魔法の力を与えた理由にも通づるのです。
魔法を与えられるきっかけになった戦争は《アレンデール》対《ノーサルドラ》
エルサとアナの祖父・ルナードがアレンデール国王だった時代、古くから魔法の精霊たちと仲良く暮らしていた《ノーサルドラ》という国がありました。
ルナードはなんとかして魔法の力を利用したいという腹黒い理由から《ノーサルドラ》に近づき、友好の証としてダムを建設します。
そのダムを祝う会の日にノーサルドラの長に剣で切りかかったのです。
この戦いに怒った精霊たちは《ノーサルドラ》から誰も出られないように、そして誰も近づけないように濃い霧で覆うのでした。
これがエルサに魔法を与えられるきっかけとなりました。
母親《イドゥナ》は実はノーサルドラの民だった
エルサの母親・イドゥナはこのノーサルドラの民だったのです。
ですが、この争いに国王・ルナードと一緒に来ていた、父親・アグナル王子が争いに巻き込まれ、怪我をして意識を失ってしまいます。
邪悪な気持ちがあるアレンデールですから、アグナル王子にも悪巧みする要素もあったのですが、イドゥナは純粋な気持ちで助けるのでした。
争いに怒っていた精霊たちですが、イドゥナの純粋な気持ちに触れ、ギフトを用意します。
イドゥナ本人にではなく、”生まれてくる子に魔法の力を授ける”というギフトでした。
そう、エルサに魔法の力を授けることでした。
『声』の願いは以前の平和な国へ戻してほしいという願い
では、エルサが魔法を持つ意味は何なのか。
この『声』に導かれるようにノーサルドラに到着したエルサ達は風の精霊・ゲイル、火の精霊・サラマンダー、地の精霊・アースジャイアント、水の精霊・ノックに出会います。
精霊たちは初めこそ、エルサたちを邪魔しに来ますが、エルサの魔法で抑え込むことに成功します。
そしてエルサの愛により、仲間となってくれます。
きっと精霊たちも救ってくれる誰かを待っていて、それがエルサだと確信したのかも知れません。
そして、過去の秘密にたどり着いたとき、エルサの魔法は使えなくなり、エルサ自身凍ってしまいます。
ですがそれを救ったのはアナです。
アナは、魔法を持っていませんが、行動力と勇気があります。臆病なところもあるけれど、一歩踏み出す事のできるアナは、エルサのピンチを察し、アレンデールを救ったのです。
その行動により、エルサも救われ、そしてアレンデールの人々を救うことが出来ました。
この『声』の主ははっきりとは描かれていませんが、きっと精霊たちがエルサに助けを求めたのでしょう。
これがエルサに魔法の力を与えた理由です。
この映画で伝えたいこと:成長と変化
前作で残されたいくつかの謎、エルサの力はどこからきたのか、両親はなぜ急に旅に出たのか。。。
など、ストーリーに組み込まれたが、監督はそれは本質ではない、謎を解決するだけでは魅力的なドラマにはならないと話しています。
『アナと雪の女王2』ではエルサにだけ聞こえる『声』に誘われ、未知なる世界へと足を踏み入れることから始まります。
誰だって未知なる世界へ飛び込むことは恐ろしいことですよね。
でもそうすることで達成できることも人生にはあります。
”成長と変化”をテーマにした作品にしようと決めた私達は、そこから物語を綴っていこうと決めたわけです。
その”成長と変化”はアナにも見受けられます。
前作では、アナは子供らしく、ワガママ奔放なイメージでしたが、3年後の今作では、国のために、人々のために、勇気を持って行動する逞しいアナになっています。
アナはいつもハッピーで楽観主義だと思っている方もいるかも知れませんが、彼女も孤独感や喪失感を感じて、希望が見えなくなってしまう瞬間は訪れます。
でも彼女はそんな状況でも決して諦めたりはしません。
そんなときに前に進むカギになるのは、すべての答えを持つことでも、未来を明確に見通せることでもなく、今この瞬間から決して逃げずに”1歩だけ前に進むこと、今自分にできる良いことをする=ネクスト・ライト・シング”だと思うのです。
人生の中で圧倒される出来事があっても、1歩だけならなんとか前に進んでいけると思いませんか?
魔法の力を持っていない、つまり私達と全く同じアナが自分の経験から伝えてくれることがすごく重要なことだと考えたのです。
魔法の力があるエルサに焦点があてられているように感じますが、アナの人間らしい行動には心打たれる瞬間がいくつもありますよね。
エルサのように常に落ち着き、平常心をたもち、そして強い心でいられたらという憧れももちろんあるでしょう。
ですが多くの人が感動し、涙を流すのは二人が決して完璧ではなく、欠点もあるごくごく普通の女の子の感情に自分の感情が揺さぶられるからではないでしょうか。
欠点を補いあう姉妹、二人に憧れ、二人のようになりたい、と思うお子さんもたくさんいることでしょう。
そんな子どもたちにも”1歩踏み出す勇気”を教えてくれていると感じました。
この映画で伝えたいことは、変化を恐れず、エルサのように立ち向かう、そして恐れず自分にできることを1歩ずつ努力をするアナ、それが成長につながるということではないでしょうか。
アナと雪の女王2:主要キャストと精霊たち
アナと雪の女王2では4人の精霊が出てきます。
この精霊たちがエルサの魔法をとく鍵になります。
主要キャスト共にこの精霊達をチェックしておくとストーリーがわかりやすいですよ。
1,エルサ
2,アナ
3,オラフ
4,クリストフ
5,スヴェン
1,風の精霊『ゲイン』
2,火の精霊『サラマンダー』
3,地の精霊『アース・ジャイアント』
4,水の精霊『ノック』
5,氷の精霊
精霊について、詳しく書いた記事はこちらになります。
アナと雪の女王2:あらすじ
こちらの記事はネタバレになりますので、ご注意下さい!
①魔法の森
幼いエルサとアナに父・アグナルは魔法の森へ行った昔話をしています。
かつてアレンデール王国は精霊たちと共存しているノーサルドラの民と交流がありました。
エルサとアナの祖父・ルナードはその友好の証としてダムを作りましたが、このダム建設を祝う場で争いが起き、森を破壊してしまいます。
怒った精霊たちはこの森を濃い霧で封じ込め、人々をそこに閉じ込めたのです。
父・アグナルはその争い中に気を失いますが、不思議な力で助けられ、アレンデールへ戻り王になったと話します。
争いの原因は何なのか、この精霊たちが目覚めるのかとエルサとアナは心配しますが、母・イドゥナはアートハランという特別な川だけが知ってるといい、その子守唄を聞かせてくれました。
②魔法の森の秘密
前作から3年がたちました。
エルサはとある声が聞こえることが気になります。
誰にも打ち明けられず悩んでましたが、その声の主を探すことを決意します。
その瞬間、アレンデールに嵐が訪れ、火が消え、水がなくなり、大地がうねりだしました。
エルサやアナ、クリストフの力を借りて住民を高台へ避難させます。
そこへトロールの長・パビーが現れ、アレンデールが大変なことになると告げます。
エルサは不思議な声が聞こえることを話すと、『古代の魔法が目覚めた』。
それが原因で災害が起きているというのです。
”精霊たちの怒りを鎮めるため関係修復する必要がある”
そのため、 エルサ 、アナ、クリストフ、オラフ、そしてスヴェンは魔法の森へと進むのでした。
③魔法の森の中へ
道中、霧の結界に覆われた不思議な森を発見します。
魔法の森です。
霧の中へ切り込むと風の精霊『ゲイン』が行く手を阻みますが、エルサの魔法で鎮め、森の中へと入ることが出来ました。
森の中には取り残されたアレンデールの兵士とノーサルドラの民と遭遇します。
エルサは風の精霊・ゲイルの導きで魔法を使うとそこには気絶する父・アグナルとそれを助ける少女の氷像が。
その少女はノーサルドラの民でした。
事情を話、両者に協力を求めますが、火の精霊が暴れだします。
森が燃える中、エルサは魔法で火を消し、精霊を追いかけます。
やっとの思いで火の精霊を捕まえ、水による浄化で潤い、とかげのような可愛らしい姿を取り戻します。
火の精霊『サラマンダー』です。
仲良くなったエルサに火の精霊・サラマンダーは歌声のする北へ向かうことを教えてくれます。
その後、ノーサルドラの女長・イエレナがアナが着ている母親の形見のストールの模様に気が付きます。
そのストールはノーサルドラのものでした。
そして氷の氷像の父を救った少女も同じストールをしているのです。
そう、その少女は母親で、父親と母親は敵対する民族でした。
④アートハランへ
嵐の静まる夜、アナと エルサ は地の精霊『アース・ジャイアント』の足跡の響きを耳にし、早々に憩いの場を離れます。
クリストフはアナへのプロポーズを決意しますが、アナはいなくなった後でした。
その頃、 エルサ 、アナ、オラフの3人は北へ向かう途中に、難破船にたどり着きました。
その船は両親がのった船でした。
そこで エルサ は魔法で過去を蘇らせると、自分の魔法の謎を解明しようと航海に出たことを知ります。
そしてこの航海中に両親は命を落としました。
エルサ は自分のせいで両親が命を落としてしまったと嘆きますが、アナはそんな エルサ を励まします。
その船に残された情報から、両親は『アートハラン』という島へ行こうとしていたことが分かりました。
しかし、この先、『アートハラン』へは一人で行くことを決意し、魔法でアナとオラフを氷の船に乗せ、遠ざけるのでした。
アートハランへはダーク・シーという荒波の海を渡らなければなりません。
魔法で海を渡ろうと試みますが、水の精霊『ノック』に邪魔されます。
エルサは水の精霊・ノックにまたがろうと手綱を必至につかみ攻防が繰り返されます。
やがて エルサ は認められ、水の精霊・ノックにまたがりアートハランへ導いてもらいました。
アートハランではあの声が導いてくれます。
そこで過去の様々な場面を目にし、自分が第5の精霊だと気が付きます。
そして真実にたどり着いたのです。
⑤魔法の森の過去
祖父・ルナードは魔法に従うノーサルドラの民を信用せず、ダム建設の本当の理由は精霊の力を弱めることでした。
そしてノーサルドラの長を裏切り、背後から切りつけます。
こうして森での争いが始まったのでした。
すべてを知った エルサ は魔法を失い、全身凍ってしまいます。
なんとかアナにだけ魔法で知らせることが出来ました。
すべてを知ったアナは地の精霊・アース・ジャイアントを挑発し、ダムを決壊させます。
ダムが崩れ始めた事により、精霊たちが静まり、エルサの身体がもとに戻ります。
ダムの濁流がアレンデールを飲み込もうとした瞬間、水の精霊・ノックとともに エルサ が駆けつけ、アレンデールを守ることに成功したのです。
魔法の森も過去から開放され、霧が晴れ、木々に緑が戻ります。
そしてアナは エルサ と再会することが出来ました!
そこでクリストフがアナにプロポーズ。
アナはクリストフの指輪を受け取るのでした!
アレンデールでは即位式が行われます。
アナがアレンデール王国の女王になったのです。
エルサ は第5の精霊として、魔法の森に住むことを決意しました。
離れ離れになった エルサ とアナ。
寂しくありませんでした。
風の精霊・ゲイルが手紙を届け、水の精霊・ノックに乗り、アナやオラフのいるアレンデールに自由に行き来出来ます。
そんな自由をエルサは手に入れることができ、生き生きと暮らしていくのでした。
まとめ
この記事では『アナと雪の女王2』のあらすじから結末までを書きました。
この映画をみてやっと表題の意味が分かりました。
前作の時は、どうして【アナ】と雪の女王なのか疑問でした。
今作品で謎が解けたように思います。
エルサも精霊として、顔つきが変わりましたね!
クリストフの服も変わっているので、顔つきや洋服にもぜひ注目してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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