映画『アナと雪の女王』は2014年公開初日から異例の動員数を記録し、興行収入253億円(ハリウッド・リポーター誌より)という超ヒット作品。
真実の愛とは何か。
ミュージカル要素たっぷりなディズニー映画。
アニメですがドラマチックに人間模様が描かれており、子供から大人まで社会旋風を巻き起こした作品です。
日本語版CDもかなり認知度が高く、サビ冒頭は誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
この記事では、アナと雪の女王のあらすじを短く、簡潔にご紹介。
結末まで一気に読めます。
1,エルサ
2,アナ
3,オラフ
4,クリストフ
5,スベン
6,ハンス王子
アナと雪の女王:現代版プリンセスストーリー
『#ミラベルと魔法だらけの家』
⠀⠀⠀⠀⠀🌈公開記念🌈日本テレビ系金曜ロードショー
夜9時時~<本編ノーカット>#アナ雪 の2週連続放送が決定🎬🔻放送日
❄️11/12(金)
『#アナと雪の女王』❄️11/19(金)
『#アナと雪の女王2』
テレビ初放送💡お見逃しなく✨ https://t.co/RcosJtHQAs pic.twitter.com/u8UsxKgOy4
— ディズニー・スタジオ(アニメーション)公式 (@DisneyStudioJ_A) October 15, 2021
この作品のメッセージは『家族の強さ』すなわちアナとエルサの『姉妹愛』であると監督・クリス・バックは話しています。
また共同監督で脚本を担当したジェニファー・リーは『恐れvs愛』が本作の大きなテーマだと言ってます。
ディズニーのプリンセス作品とは一味違うのはこの兄弟愛をテーマにしている点でしょう。
姉妹愛といっても始まりは、口も聞いてもらえず、顔も見ることが出来ない姉妹。
そこから二人で力を合わせて国を守ろうと敵と戦うまでのフリ幅が感動を大きくします。
この感情の振り幅という視点から物語の全容を見ていきたいと思います。
物語の全容:感情を揺さぶられるドラマチックなストーリー
幼き頃は仲の良い姉妹。
両親からの愛情たっぷりで育ったような姉妹。
いわいる長女のエルサは慎重派の真面目。
次女のアナはワガママ自由奔放でいて、でも最後にはきちんとやるべきことはやるような行動派。
ごくごく普通のありふれた家族設定です。
ディズニー作品では珍しいかなと思われる点です。
エルサの魔法によって世界が異次元に広がって行くのですが、誰しもの中にある共感できる部分を持った人間性を描いていることが、子供だけではなく、大人までが魅力を感じた要因かと思われます。
魔法によって引き裂かれた兄弟、閉鎖された王国、そして不慮の事故での両親を亡くします。
【一人ぼっちになってしまったアナ】といういわば感情のマイナス点からスタートします。
そこからエルサの戴冠式というアナにとっては嬉しい出来事が!
エルサと会える喜び、人々との交流とワクワクが止まりません。そして結婚相手さえも見つけ、ウキウキです。
ここでのデュエットソングは話題になりましたね!
この曲からもおわかりのように感情のボルテージはマックスです。
ですがここで兄弟ケンカが勃発。
エルサはまたこもってしまいます。
エルサは責任感が強い長女。
自分のせいで人を傷つけたくない、アナを悲しませたくないのです。
ここで【エルサの悲しみ、アナの悲しみ】と更に感情のマイナス点が深くなります。
そして姉妹愛を強くする要因に、この姉妹を消してしまおうと悪巧みする敵が現れます。
エルサを捕まえ、アナさえも消そうとする。
物語中盤は緊張感の連続です。
そこから仲間の力を借り、その敵からお互いを守る、相手のためなら自分が犠牲になるという愛が生まれます。
敵なしではこの強い愛を表現できません。
【兄弟を守り、王国も守る強い愛】
二人の感情が合わさった時、プラスの感情は計り知れないものがあります。
この感情の振り幅が大きければ大きいほどドラマチックに、そして人々の感情を揺さぶり続ける要因ではないでしょうか。
真実の愛とはどこにあるのか、考えさせられるアニメ、ドラマチックなアニメになっています。
この映画で伝えたいこと:王道のプリンセスストーリーではない!
そしてディズニーがこの映画を通して伝えたいことは、ずばり”王道のプリンセスストーリーではない”ということではないでしょうか。
理由は3つあります。
①第1王女が山へこもる
②王子様は第2王女へ、そしてキスを拒否、裏切る
③男性ではなく、兄弟を助ける
①第1王女、エルサ山へこもる
第1王女である、エルサが人々を傷つけ、山のお城へこもってしまうのです。
アナとハンス王子の結婚に関して、姉妹で喧嘩になり、エルサが魔法を観衆の前で使用。
アレンデールの人々に恐怖を与えてしまいます。
それにより、山奥へ自分の氷のお城へ閉じこもります。
この時の音楽が大ヒットの『Let it go~ありのままで~』
♫ありのーままのー姿見せるのよー、ありのーままのー自分になるの
です。
まさに歌詞通り、エルサはお城の王女ではなく、魔法を使える、我慢しなくて良い、誰も傷つけないと一人山奥の城へこもるわけです。
プリンセスストーリーというより、一般人的な考えですよね。
② 王子様は第2王女へ、そしてキスを拒否、裏切る
まず王子様が現れたのは第2の王女、アナのところ。
普通のプリンセスストーリーは”第1王女にステキな王子様”が王道ですよね。
そして極めつけはキスの拒否。
王子様のキスで目覚めるのがプリンセスストーリーの見せ場!というのはもう昔話なのか!
そして弱っているアナを見捨てるという、卑劣な王子なのです。
③男性ではなく、姉妹を助ける
弱ったアナはクリストフの名前を呼んでいます。
クリストフのアナを呼ぶ声が聞こえてきました。
ですが、反対岸にはハンスに殺されそうなエルサ。
そう、川に溺れている人が2人、助けられるのは1人、さてあなたが手を差し出すのはどっち!?
もう自分が最後かもしれないというときに、アナが助けたのはエルサでした。
愛していたハンスではなく、自分を助けてくれたクリストフではなく、姉妹のエルサでした。
この3点から、王道のプリンセスストーリーではないことはおわかりいただけたでしょう。
魔法が使えることやお城のお姫様を主役にして描いているからこそ、ディズニー映画となってますが、内容だけピックアップしてみると、人間ドラマです。
両親の謎の死、一目惚れからの婚約、兄弟ケンカ、愛する人の裏切り、国を乗っ取ろうとする悪巧みでの殺し…
大人なドラマな位置づけに思えますが、そこに出てくる『オラフ』や『スヴェン』の人間ではないキャラクターがディズニーのアニメを表現し、そしてミュージカルのように劇中に感情を表す歌が入ってくるこの2点がいわゆるディズニーアニメーション映画であり、子供にもディズニーファンにも愛される映画なのだと思います。
そして最後の『Let It Go』
エルサが山へこもるときは、ワガママな歌詞だと捉えられますが、最後はお城で、誰の前でも包み隠さず、自分を表現してよいのだ、恐れない、そして表現の自由こそが自分を信じる道だと、とても前向きに聞こえてきます。
映画の終わりにはふさわしい曲です。
すなわち内容は王道のプリンセスストーリーではないけれど、ドラマチックな現代版プリンセスストーリーと言えるでしょう。
アナと雪の女王:ネタバレストーリーまとめ
ここからは映画の全貌を書いていきます。
①エルサとアナの幼少期
アレンデール王の子供、エルサとアナは仲の良い姉妹。
エルサは幼少期より、雪、氷を手から作り出す魔法が使え、その魔法を使い、二人で遊んでいました。
ある日、エルサは魔法でアナを傷つけてしまいます。
目を覚まさないアナを両親はトロールのところへ連れていき、治す代償にアナの中からエルサと雪の魔法で遊んでいた記憶を書き換えなければなりませんでした。
そして魔法が強くなり、城の門も閉鎖。エルサは部屋からも出ず、誰にも会わない生活に。
記憶がなくなり、なぜ遊んでくれないのかなぜ城が閉ざされたのかわからないアナ。
それから10年後、船の事故で両親が亡くなります。
アナは一人ぼっちになったようで寂しそう。
②エルサの戴冠式
お城の門が開く日が来ました。
エルサは20歳になり、アレンデールの女王に即位。
戴冠式が開かれるのです。
外に出られ嬉しいアナと、複雑な面持ちのエルサ。
その戴冠式でアナはハンス王子に出会い、結婚の約束をします。
すぐにエルサに報告に行くと、出会ったばかりで結婚を決めるなんておかしいと不審に思い、結婚を認めません。
そこで兄弟喧嘩が怒り、エルサは感情を表した瞬間、魔法を人々の前で使ってしまいます。
魔法をコントロールすることが出来ず、夏のアレンデールが真冬に。
エルサは怖くなり、一人城を抜け出し、山奥へ。
③エルサとアナの亀裂
アナはハンス王子に城を任せ、エルサを探しに山へ。
そこで馬に逃げられてしまい、出会ったのがクリストフとトナカイのスヴェン。
そしてエルサが作ったオラフと出会います。
クリストフのソリでエルサの城を見つけ、エルサにアレンデールの冬を止めて欲しいと願うが、また人を傷つけてしまうと恐れるエルサは雪の怪物を作りだし、アナたちを追い返します。
その際、アナの心にエルサの魔法が!!
アナがどんどん弱っていきます。
クリストフはトロールにその魔法を解くことができるのは真実の愛だと教えられ、ハンス王子のいる城へ急いで向かいます。
その頃、ハンス王子はエルサを捕まえにエルサの城へ。
決闘の末、エルサを捕まえ、牢屋へ閉じ込めていました。
④本性を表すハンス、そして真実の愛とは?
やっとの思いでハンス王子を探し、真実の愛をとお願いするアナでしたが、ハンス王子はアナを愛していませんでした。
ハンス王子はこのアレンデールの城を手に入れたかったのです。
ひどく落ち込むアナにオラフが真実の愛を教えてくれます。
息絶え絶えになりながら、クリストフを探しに行くアナ。
外はエルサの魔法で猛吹雪。
海も凍り、あたり一面真っ白です。
その中で倒れそうになりながらも、クリストフを見つけるアナ。
ですが、反対方向にはエルサを殺そうとしているハンス。
ハンス王子が剣を振りかざした瞬間、アナは全身凍ってしまい、剣ははじかれました。
エルサは氷になってしまったアナを抱きしめます。
悲しみ、この世の果て、ここまでかと思われた瞬間、凍ったアナが溶け出します。
そう、真実の愛とは姉妹の愛だったのです。
真実の愛を知ったエルサは、魔法をコントロールできるようになり、アレンデールに夏が戻り、人々は平和に暮らして幕を閉じるのでした。
まとめ
アナと雪の女王を短く解説しました。
真実の愛は兄弟愛でしたね。
真実の愛とは美女と野獣を想像してしまいますが、兄弟の愛もあるんだなと考えさせられましたね。
オラフはエルサとアナが幼少期に遊んでいた頃に作られた雪だるま。
人の心がよく分かる雪だるまちゃんで、オラフのように素直に言葉に表せれたら良いのになと。
ぜひこれから見る方も、何度も見ている方もオラフの台詞に注目してみてくださいね!

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