ヤマハ音楽教室と検索すると口コミが多く、そして悪い口コミをよく目にします。なぜそんなに悪いのでしょうか・・・
人それぞれ考え方が違いますし、自由奔放な子どもたちをグループレッスンという横並び一線におこうとしているので、出来るできないが目に見えやすく、比べがちな親が多いということも言えるでしょう。そしてグループレッスンのデメリットで出来ないことを個々に修正出来ない、もちろん注意もされませんので、基本的には(家庭学習をしなければ)できないところはできないままだったりします。
そして講師も生身の人間で経験値や子供の扱いから音楽の能力まで多岐にわたり、それなのに基本的には講師を選べない。それは子供に合う合わない、親にも合う合わないが出てきてしまうのは当然です。
そんなことから悪い口コミが広がってしまうのかなと思います。
この記事では幼児科について紐解いていきながら、メリット・デメリットを伝えていきたいと思います。
幼児科についてはこちらの記事を参照して下さい。
ヤマハ音楽教室・幼児科の特徴

①グループレッスン
②保護者同伴
③適期教育
この三点が他の音楽教室とは違う特徴的なところではないでしょうか?最大のメリットでもありデメリットを生んでいるポイントと言えます。
①グループレッスン
基本的には10人程度のグループレッスンとなっていますが、今は少子化も進み、共働きで平日のクラスが2人グループもあり得るようです。土日クラスは逆に人気で10人を超える場合もあるようですよ!
これは賛否両論あると思いますが、多く聞かれている、心配されてるのは『人数が多く先生の目がとどいていない』というもの。
確かに・・・
と思いますが、プロフェッショナルな講師は何人いても耳で判断します。
音楽がピタッと合う習慣を子どもたちに体感して欲しいと思っていますので、何人いてもそれは変わりません。多ければ多いほど、音楽が厚みが出て、体感できる事は増えます。そんな経験2人クラスでは出来ません。クラスで毎週アンサンブルを経験できるなんて、多いほどメリットでしょう。アンサンブルが出来るということは耳の力が大事です。耳の力、洞察力もつくでしょう。
それによって出るであろうデメリットはひとりひとりの練習です。必ず言われた練習はしてこないと自分だけ出来ない、弾けない、ずれる、恥ずかしい・・・といったスパイラスに陥ります。そして講師は基本的には名指しして指導することはありませんから出来ないことが出来ないままになってしまい、次週レッスンに行きたくないという現象が起きるでしょう。
でもまぁ練習するもしないもレッスンが楽しいか楽しくないか、話を聞いているか理解しているかということだけで、上手になりたいから教室へ通ってるならば練習は当たり前だと思いますが、自分のペースでできないところがデメリットになるのでしょう。グループレッスンだと個々の練習の速度はなかなか認められない部分だと思います。
ですが幼児科での家庭での練習は復習のみです。新しいことは宿題にはでませんので、レッスンで楽しかったことを自宅で繰り返し楽しんでくれば自然と身につくように出来ています。毎日15分でよいんですが、それが出来ないという子供ではなく親御さんが多いようです。
その練習をサポートするため、DVDがありますし、ヤマハが出しているSTAGEA(ステージア)というエレクトーンを持っていると毎日レッスンしているような楽しい音源で練習ができます。
②保護者同伴
幼児科クラスでは必ず大人の方の同伴をお願いしています。保護者のほか、おじいちゃんおばあちゃん、お手伝いさんがくることもあるそうですが、できればいつも練習をサポートしてくれている方が行くのがベストかなと思います。なぜならば、幼児科では宿題をノートに書くということはしませんし、書いたとしても詳しいニュアンスまでは文字では伝わりません。
メリットは練習のフォロー声がけがしやすいということ、どんな進路で進んでいくかを親自身も体感できることでしょう。
よく個人レッスンで『先生にお任せします』という親御さんいらっしゃいますが、幼稚園児にそれは無理です。30分のレッスンで先生に言われたことを覚えてくるのは至難の業ですよね?やはりどんな教室に通おうとも、低年齢児は親のsポートが必要かと想います。それには親同伴レッスンで細かなニュアンスまで聞けるのは最大のメリットかと思います。
ではデメリットは何か。時間を取られるという口コミを目にしますが、当たり前ですよね?!まぁその間買い物や自分時間に使いたい気持ちもわからなくはないですが、そこは今しかない子供との時間を楽しいましょう!
それ以外でデメリットは兄弟がいた場合、下の子が飽きてしまったら大変かなと思います。レッスンをフォローしながら、下の子を見ているのは気も使いますし、かなりママの体力を疲弊させてしまうかと思います。パパやおじいちゃんおばあちゃんの協力がエられると良いですね!
③適期教育
適期教育とは耳馴染みがないと思いますが、要するに年齢にあった音楽教育を無理なく・楽しく・そして身につけていきましょうということです。
そのためにヤマハ音楽教室では幼児科の練習過程が
きくーうたうーひくーよむ
という順番になっています。
①CDや先生のお歌をきく
②それを繰り返しうたう
③ドレミで歌うことが出来たらひく
④発表学習できるほど弾けるようになってからよむ
宿題も①が出来たら②、②が確実にできたら③と無理なく進んで行きますので、順当にやっていけば難しいことではないかと思います。
常にきくということを耳が成長する時期に行っていますので、聞く力、すなわち耳の力がすごく伸びます。これは将来ピアノを弾く人もバイオリンを弾く人も歌う人も大切な力です。そしてこの時期にしか伸びません。
これぞソルフェージュ能力、音感指導です。
ヤマハ音楽教室ではこの音感指導というものを大切にしているのですね!
音感とは楽譜に書いてある音符以外も感じ取ることが出来ること。スタッカートや強弱、テンポ、調性感(明るい曲・暗い曲)音楽には様々な情報が組み込まれています。その情報を耳で身体で感じることが出来るって素晴らしいですよね。そしてそれを自分の好きなように表現できる。自分の好きな音楽を好きなように奏でることが出来るようになってほしいものです。
ですがこれにもデメリットを唱える方が多いです。
それは何か・・・
『譜読みが出来ない』
よく『ヤマハ音楽教室の子は譜読みが出来ないのよ』という言葉を耳にしますが、それは経験していないからです。この時期には譜読みをするよりも、耳の力を付けることが能力が伸びます。小学校に上がればそれは譜読みを始めなければなりませんから、その時期に来れば譜読みするのです。ですが多くは耳の力がついていますから、楽譜を見ずに音源から耳コピをするという生徒も多いのでしょう。
ヤマハ音楽教室・幼児科2年間でどのぐらい弾けるようになるのか
幼児科修了時に弾く曲
幼児科では市販のテキストは使ってません。非売品の『ぷらいまりー』というヤマハのシステム教材です。
ぷらいまりーは4冊でていて、最後は『ジプシーのおどり』という短調の曲でした。
これが幼児科の集大成ですね!
調性はまず幼児科2年目に始まるイ短調ということ、そしてハ長調に転調しています。
そして演奏を華やかにする、装飾やテンポ表示、強弱までこの曲にはついています。
テンポ表示はAllegretto、メロディにはスタッカート、左手のハーモニーは伴奏系を伴います。
左手に関しては転調した際、伴奏系が変わります。
トゥッティといって同じリズムを刻み、強調するような音形です。メロディ意外の楽器が同じリズムを刻むということは、かなりの強さがでます。
そしてポイントは転調した際、属七の和音から入るということです。
左手はヘ音記号からト音記号まで跳躍し、尚且属七の手のフォームを取らなければなりません!これは小さい手のお子さんたちには難関です。
この跳躍の練習を沢山するとよいですね。
そして終盤に向かいますが、最後のポイントとしてはヤマハ特有とも言える、『終わる感じ』にするということです。
左手の伴奏を終止形にすること、右手のメロディーも終わりを意識して引くことが大事です。
この説明したことを子どもたちは楽譜から読み取るのではなく、先生とのやり取りの中で音楽を作り上げていきます。
これこそ音感教育を2年間行い、身につけたかった力なのでしょう。それは楽譜から読み取るには幼稚園児には難しいけれど、耳から読み取ることができるという素晴らしさ、その年次で出来る最高の教育だと感じました。
ヤマハ音楽教室公式サイト|無料体験レッスン&見学受付中 (yamaha-ongaku.com)
幼児科修了後のテキスト
幼児科修了後、ヤマハ音楽教室内で進級される方は次のテキストは心配ないと思われますが、ヤマハをお辞めになって個人レッスンに通われる方は難しいのはテキスト選びだと思います。
ヤマハ卒業生を多く見ている先生のところへ行かれる方は心配ありませんが、ヤマハとは無縁の先生のところへ習いに行く方はテキストの相談はされるべきだと思います。
なぜなら『ジプシーのおどり』が弾けるようになったわけですが、自分の力で楽譜を見て弾いたわけではないからです。
ジプシーのおどりが弾けるようになったレベルですと、一般教材で言えば『ブルグミュラー』に入ってもおかしくないです。
ですが、譜読みのことを考えると『オルガンピアノ』という初期教材から入ったほうが、スムーズです。
はじめは簡単ですし、スイスイ進むことでお子さんのやる気も出ることでしょう。
余談ですが、講師のお子さんが幼児科に通わせていらっしゃる方の多くはこういった副教材も練習されている方がほとんどです。
代表的には『バーナム』や『ハノン』、コンクールに出場させている方は上記の『ブルグミュラー』もはじめているでしょう。
ですがやり方やその子にあったものもありますので、闇雲に始めるのは得策ではないのでご注意くださいね。
まずは幼児科を楽しむことが前提です!
修了後のテキストについてのまとめ
『弾く』という技術のみを考えるなら『ブルグミュラー』
『楽譜を読む』という総合的に考えると『オルガンピアノ』
まとめ
メリット・デメリットについて書いていきましたが、あとは講師との良し悪しももちろんあるでしょう。
心配でしたら、体験レッスンは基本1回のみと言われますが、曜日を選ばないのであればレッスン見学ならばオッケーしてくださる楽器店もあるようですので、先生の様子を見に行くのも手かな?と思います。2年間子供をお願いする大切な先生ですから、できるだけ納得して入会したいものです。
一応会社に問い合わせると、講師は同じ教育を受けたプロフェッショナルなので、どの先生のレッスンも同じ水準だとのことです・・・
楽しい音楽教室ライフをおくれますように!!
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