ジュニア専門コース・・・ヤマハ音楽教室について調べたことがある人は必ず目にするコースではないでしょうか?
幼児科クラスに通っている人は尚更、一度は見聞きしたことでしょう。
名前からして難しそう…プロになる人が行くんでしょ?と思われがちですが、そうでもありません。
このブログではジュニア専門コースについて詳しく紐解いていきたいと思います。
幼児科についてはこちらを参照してください。

ジュニア専門コース 概要
ジュニア専門コースの概要から見ていきたいと思いますが、まずは絶対条件は幼児科を卒業し、オーディションに合格することです。
幼児科は基本的に年中の時に入りますので、専門コースは小学1年生での入学になります。ですが、幼児科を早く入った人やジュニア科に進んでみてやっぱり専門コースに行きたいと小2年生で入ってくる人もたまにいます。ですので、幼児科さえ卒業していればフレシキブルなコースかと思います。
対象:幼児科卒業生
期間:6年間
レッスン形態:グループ+個人レッスン
レッスン回数:グループ、個人ともに40回
レッスン時間:グループ60分/個人30分
レッスン料金:16,800円(税抜)
施設費:会場により異なる
取得目標グレード:4年目までに6級、卒業時に5級
教材費:13,500円(年間)
教材費について補足ですが、これはシステム教材の本代ですので、個人レッスンではテクニックの本など一般教材は別途かかります。
そしてイベント代がここにプラスでかかります。発表会ではチケット代はかかりませんが、コンクールではチケット代や衣装代がかかる場合があります。
ジュニア専門コース レベルは?
個人レッスン

レベルというのは好きではありませんが、目安として、1年の終わりでブルグミュラーに入れて、グレード9級を受験できるのが、一般的な進路かなと思います。その後はソナチネに入るのが3年生、ツェルニー30番やインベンションが始まり、5年生でソナタに進むというのが、ざっくりとした進路かなと思います。
ですが、グループの宿題もありますし、そして年間3回はあるであろうイベントをこなしながらやるのです。システムのテキストも消化しながらなので、一般教材をまったくできない生徒もいますし、そもそもやらない講師も少なくはないです。生徒のレベルも様々ですが、今は習い事が多岐にわたっており、家庭の事情も大きいかなと思います。
グループレッスン
グループレッスンではソルフェージュを主に行っていきます。
項目としては歌唱、ハーモニー、アンサンブル、創作。
ハーモニーという項目が創作の部分に大きく関与しているのですが、幼児かと違うところは『変奏(アレンジ)』にチャレンジします。作曲の第一歩です。ハーモニー(左手)のリズム変奏からメロディ変奏、イントロをつける、コーダをつける、間奏を考える、転調する…といった形で1曲を仕上げて行きます。難しそうとお思いでしょうが、CDに全部お手本がありますので、それを参考にやれば良いのです。耳コピですね。何となくざっくりで良いんです。ポイントさえ抑えてやれば、絶対できます。文字にしたり、頭で考える大人には難しく感じますが、子どもたちはわりとすんなり出来ます。
そして1年目から『即興』が始まります。即興とはその場で自由に曲を作ること、楽しいですよ!自由と言ってもルールはありますから、それに沿って2小節ずつ区切って、少しずつ作っていき、それを自分のものにしていくので、ポイントを押さえてやっていけば、すぐにできるようになります!
その場で音楽を奏でてみんなで遊べるなんて楽しいですよね♪
もう一つ、少し大変なことと言えば、アンサンブルの譜読みです。ママの力が少しなりとも必要となるでしょう。
最初の頃は幼児科のように先生と一緒に歌ったり、CDを聞いたりして、なんとなく弾けるかな?という状態で自宅学習に入れますが、1年目も後半になると、最初から自宅学習になります。そうなると、メロディラインのパートはまだCDを聞いてイメージがつかめたり、耳コピで弾くことが出来たりしますが、その他のパートは出だしの音から譜読みが必要となります。ここがママの力を最初は借りなければならないところかなと。
そしてアンサンブルの醍醐味はお友達と一緒に一つの音楽を奏でること。すなわち、全体像も把握していないいけません。メロディはどんなものか、どんなメロディの時に自分のパートが入っていくのか。休符が多いとそれはまた大変ですよね、その時まわりはどんな音楽なのか、聞いておかないと出遅れたりします。ただ楽譜通りに休符を数えてればよいわけではないんですね、まわりと合わせることが大事です。
でもこれができると楽しいんです。グループレッスンって良いな~と思う瞬間ですね!
ジュニア専門コース イベント

イベントとは主に発表会のことです。専門コースは参加必須の教室が多いのではないでしょうか。
ヤマハ音楽教室のホームページに載っているのは2つ。
ジュニアオリジナルコンサートとエレクトーンステージです。
①ジュニアオリジナルコンサート
ジュニアオリジナルコンサートとは自作曲の発表会です。ヤマハ音楽教室では『自分の曲を自分の楽器で好きなように演奏する』というのが最終目標でもありますので、このジュニアオリジナルコンサートはヤマハ音楽教室の醍醐味とも言えます。
ですがこれまた1年目には大変です!
まずは自分で作る曲のイメージ、コンセプトのような物を決めます。これが大変な子が多い。なんでも良いんですがストーリーになってると曲が作りやすいわけです。
『かくれんぼしていたら眠くなっちゃって、寝ていたらママがお迎えに来た』とか
『公園の滑り台で遊んでいたらお友達にぶつかって痛くて泣いた。でもお友達と謝って仲直りしてお家に帰った』等、
そのストーリーをもとに曲にしていくわけです。悲しいストーリーは短調からはじめたり、穏やかな気持の曲にはスローテンポの曲にしたりとそれぞれのコンセプトで曲を作るので様々な曲が出来、面白いです。そしてもちろん、作って終わりではなく、楽譜を書いて、出来上がったら練習が始まります。今度は表情を考え、曲の見栄えを良くしていきます。話し合いによっては調を突然変えたりすることもあるんです。
ですが、この最後の追い込みが甘い生徒が多いです。一つ理由をあげるとしたら、自分の能力以上のものが出来上がってしまい、練習にてんてこ舞いになり、自分の最初のコンセプトを忘れてしまい、最後の仕上げまでたどり着かない…
という事が多いですので、あまり見栄をはらず最初は自分の可愛らしいコンセプトに合った、自分で弾きやすい曲にすると良いですね。そのほうが余裕もあって、コンサート自体楽しめ、また来年も出たい!という意欲に繋がります。
②エレクトーンステージ
もう一つのエレクトーンステージ。名の通りエレクトーンというヤマハの電子鍵盤楽器のコンクールです。こちらは賞がつくコンクールになっていて、金賞になったらお店代表としてエリア大会、県大会に進みます。こちらは個人もあり、グループでのコンクールもあります。
エレクトーンはいろいろな音色が出せる楽器ですので、クラシックもあり、ロックもあり、個人に関しては年齢に上がるに連れ、自作曲が増えていきます。個人でラフマニノフのコンチェルトを作り上げる人だっているんです。恐るべし、エレクトーンです。
③その他の発表会
専門コースは個人レッスンとグループレッスンがあるので、両方ともに発表会を行ってる教室が多いと思われます。個人の発表会はテキストの曲の場合もあるとは思いますが、年齢が上がるに連れ、テキスト外の曲であることが多いと思います。グループは基本的にはテキスト外かな。アンサンブル発表会とよんでいる楽器店もあります。
④グレード試験
これは1年に1回、グレード試験があります。幼児科を卒業するときに行う幼児科グレードとは違い、担当の先生はいません。1年生で9級グレードを取得します。一般教材で言うと、ブルグミュラーに入ったぐらいですね。
⑤ピアノコンクール
これはピアノ専攻の方だけですが、ヤマハでピアノコンクールがあり、店代表を決める選考会があります。こちらは基本的に任意参加だと思います。プラスして外部のコンクールにでる人もいます。有名なところですと、ピティナとかかながわ音楽コンクールなどがありますね。
この5つのイベント、全て該当しないかもしれませんが、する人もいるでしょう。これが年間スケジュールに組み込まれますので、忙しいわけです。なおかつテキストは進めないと次々やってきますし、一般教材も増えていくので練習時間は1年生でも毎日1時間はかかることでしょう。
でもね、子どもたちは楽しくてしょうがないんですよ。すごいことです!そしてこれだけのことをやってのけるわけですから、専門コースの生徒はどんどん伸びていきます。常に目標があってそれに向かって日々精進し続けなければなりません。親御さんも一緒に向かって上げるとますますのパワーアップが出来ます!
まとめ
簡単に言ってしまえば、すごく大変ですごく充実し楽しいコースということです(笑)6年間と期間も長いですので、よくよく話し合って決められると良いでしょう。親子揃っての強い意志が必要です。嫌になったら辞めれば良いよ…というお考えでしたら、お勧めできません。
そして、楽器の所有は必須です。ピアノはアップライト、グランドピアノを購入する人だっているぐらい。エレクトーン専攻の人は最新のエレクトーンが必要です。そんなこともありますから、パパともよく相談の上、進級をお考えくださいね。
参考になれば嬉しいです!
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