
1周年を迎えた『ウマ娘プリティーダービー』!
ゲーム中のロード画面に登場する1コマ漫画がありますが、あれに元ネタがあることはご存知ですか?
この記事では、『ウマ娘1コマ漫画』スペシャルウィーク・サイレンススズカ・トウカイテイオーの元ネタについて紹介します。
『ウマ娘プリティーダービー』は、史実の競走馬のエピソードやレース結果などを忠実に表現していることで有名です。
実は、さりげない1コマ漫画にもちゃんと元ネタがあります!
なお元ネタの調査にあたっては、インターネット・書籍・インタビュー記事・雑誌などを慎重に参照していますが、制作元Cygames様に確認をとったわけではありませんので、事実と異なる場合があることは予めご了承下さい。
この記事を読めば、ウマ娘たちのことについてもっと詳しくなれますよ!!
それでは、早速いってみましょう♪
私が運営しているYoutubeチャンネルに「ウマ娘1コマ漫画の元ネタ」の動画を作成しました!!
よろしければそちらもご参照下さい↓↓↓
この動画は3分で視聴が完了します♪製作者は私です♪
ウマ娘:スペシャルウィーク1コマ漫画の元ネタ
スペシャルウィーク①都会の洗礼?

スペシャルウィークの母・キャンペンガールは、出産後間もなく亡くなってしまいます。
そして、それ故に他のサラブレッドのように仲間たちと戯れること無く育っていきます。
スペシャルウィークが他のサラブレッドと一緒になるのは、デビューのための調教が始まるほんの少し前だったといいます。
「この世間の狭さ=他馬との交流が少なかったこと」がウマ娘・スペシャルウィークのキャラ設定になっていると考えられます。
【史実】他馬と交わらず世間が狭い → 【ウマ娘設定】北海道の田舎出身
【史実】他サラブレッドとの交流が無かった → 【ウマ娘設定】デビューまで他のウマ娘と会ったことがない
殆どのウマ娘は馬産地・北海道の出身なので、全員田舎者といえば田舎者なのですが田舎者設定のキャラはスペシャルウィーク以外では数えるほどしかいません。
つまり、スペシャルウィークが北海道生まれという以外にも「田舎出身」であり「他のウマ娘に会ったことがない」とキャラ設定するための理由が必要です。
その理由というのが、母の早逝によって「他のサラブレッドたちと異なる育ち方をしてきたその経緯」になると考えられるわけです。
スペシャルウィーク②娘基準で送ってくる

ウマ娘ではスペシャルウィークが大食いらしき設定になっていますが、実際に大食いだったというエピソードは発見できませんでした。
つまり、おそらくですが「スペシャルウィークは大食いでは無かった」のではないかと推察されるわけです。
通常、そのようなエピソードがある場合、何らかしらの記録が残っているはずですので。
そこで、次に考えられるのがまた「母が亡くなった」に関連するエピソードです。
実は、スペシャルウィークの乳母であり育ての親となったのはサラブレッドではありません。
輓曳馬というサラブレッドより倍近く大きな馬に育てられました。
乳母の輓曳馬「桃姫号」の栄養満点のお乳で育てられたスペシャルウィークは、実際にレースに出走するようになってから体重を落とすのに苦労したという話です。(もちろん因果関係はわかりませんが…)
【史実】栄養満点の馬乳で育つ → 【ウマ娘設定】栄養満点の大食いキャラ+母の仕送りがとんでもない量
【史実】体重調整で苦労する → 【ウマ娘設定】食べ過ぎで体重が増えすぎて勝負服がちゃんと着られない
余談になりますが、ウマ娘のアニメにはスペシャルウィークのお母さん(育ての親)もしっかり登場します。
金髪のロングヘアーでまるで外人のような顔立ちのお母さんなのですが、史実でもプライス・ティナというニュージーランド出身の女性がスペシャルウィークの身の回りのお世話をしていたことがわかっています。
ティナのスペシャルウィークに対する入れ込みは半端では無かったようで、馬房に入ると戻ってこなくなってしまったようです。
その後、育成牧場をスペシャルウィークが離れる際には涙ながらに別れたそうです。
ウマ娘:スペシャルウィークのお母さんの設定
【史実】輓曳馬「百姫号」+プライス・ティナ → 【ウマ娘設定】金髪で活発なお母さん
ウマ娘:サイレンススズカ1コマ漫画の元ネタ
サイレンススズカ①左回りの癖

サイレンススズカには馬房での「左旋回癖」があったと言います。
「旋回癖」というのはあまり良いものではなく、ある旋回癖がある馬は右回りにずっとグルグルまわったり、またある馬は左回りにずっとグルグルまわるという行動です。
一定方向にグルグル回り続けることから、蹄や蹄鉄の減り方が尋常ではなかったり、狭いスペースを回り続けることで身体をぶつけて故障の原因になったり、競走馬にとっては評価が下がる一因になるそうです。
サイレンススズカの関係者は、旋回グセを直すためにあらゆる施策を打ちましたが全く効果がなかったようです。
【史実】馬房内を左に回る旋回癖があった → 【ウマ娘設定】宿舎部屋を左にぐるぐる回る
サイレンススズカ②走るのは呼吸と同じ

ウマ娘のサイレンススズカは「走るのが大好き」「先頭の景色は私だけのもの」という走りに対する強いこだわりがあります。
確かに、史実でも勢いよくハナから先頭を大逃げしていく姿があるのですが、「大逃げ=走るのが好き」というのは少し短絡的に思えます。
それであれば、ツインターボとかも同じ設定になりそうですし。。。
そこで、少し違った角度から「走るのが大好き」キャラ設定を見ていくと意外なことがわかりました。
サイレンススズカの誕生日である1994年5月1日。
この日は、F1レーサーで『音速の貴公子』と讃えられたアイルトン・セナがレース中のアクシデントで亡くなった日でもあります。
セナの死とサイレンススズカが生まれた日が同じ、ということはセナの「走り続けたかった」意志をサイレンススズカが受け継いだ、と考えることもできないでしょうか。
史実では、セナとサイレンススズカには全く関わりがありません。
ちなみに、サイレンススズカの冠号「スズカ」は鈴鹿山脈のスズカで、鈴鹿サーキットのスズカでは無いそうです。
アイルトン・セナも世界最速のF1レーサーのまま事故で亡くなり、サイレンススズカも日本最速の逃亡劇の最中アクシデントで亡くなりました。
ウマ娘のスズカが何を差し置いても「走りたい」と思い続けたのは、セナのエピソードが関係しているのかもしれませんね。
【史実】常に先頭を走ろうとし続けた稀代の逃げ馬 → 【ウマ娘設定】先頭の景色は譲らない
【史実】アイルトン・セナの命日=スズカの誕生日 → 【ウマ娘設定】走りたい、ずっと走っていたい→致命的な怪我
ウマ娘:トウカイテイオー1コマ漫画の元ネタ
トウカイテイオー①華麗なステップで

トウカイテイオーは身体の柔らかさがとても有名な馬です。
パドックや本馬場入場の際に、弾むように歩いてステップを踏み「テイオーステップ」と名付けられるほど独特の歩き方をする馬でした。
テイオーステップが端的にあらわれたのは、「鶏跛」と呼ばれる独特の歩様の時だそうです。
特に後脚の球節が地面に付くのではないかと思われるほど柔らかく、クッションの効いた脚運びはテイオーの個性として好意的に捉えられたようです。
ウマ娘のアニメでもテイオーステップは忠実に再現されていましたね!
1コマ漫画の画風にも現れていますが、柔らかさ故に乗っている騎手からするとフワフワとした他馬には無い乗り心地の良さがあったとか。
その反面、テイオーの騎手だった岡部幸雄さんや田原成貴さんによると「力強さには欠ける」点があったそうです。
【史実】異常なほどの身体の柔らかさからくる軽いステップ → 【ウマ娘設定】ダンスステップがとても得意
【史実】パドックや本馬場入場時にテイオーステップを踏む → 【ウマ娘設定】パドックや本馬場入場でテイオーステップを披露
トウカイテイオー②特技:利き紅茶

ウマ娘ではトウカイテイオーの特技に「効き紅茶」というものがあります。
色々と、トウカイテイオーと紅茶にまつわるエピソードや元ネタを探してみたのですが全く見つかりませんでした。
もはや「元ネタなんて無いのかな~」と諦めかけたその時、ふとトウカイテイオーの血統表に目が止まりました。

トウカイテイオーの父は皆さんご存知の皇帝シンボリルドルフです。
シンボリルドルフの父はパーソロン系の始祖であるパーソロン。アイルランドの馬です!
父の母スイートルナの母Dance Time。これもアイルランドの馬です!!
実は、トウカイテイオーにはアイルランドの血が流れていたんですね。
アイルランドといえば「湯水のように紅茶を飲む国」です。
全く接点が無さそうだった、トウカイテイオーと紅茶に血統で繋がりを見出すことができました。
トウカイテイオーの紅茶好きエピソードはアニメで全く見たことがありませんので、おそらく紅茶が好きなわけでも無いのに「利き紅茶」ができるというのは血のなせる技なのかもしれません。
ウマ娘は実際のサラブレッドをモデルにしているだけに、血筋と特技が関係ある、しかも隔世遺伝で、というのは有り得そうな設定です。
【史実】父系統にアイルランドの血が流れている → 【ウマ娘設定】皇帝とテイオーに親子関係はなし
【史実】血を重んじる競馬・隔世遺伝で特技が身につく → 【ウマ娘設定】パーソロン、ダンスタイムの血がテイオーに隔世遺伝する?
ウマ娘1コマ漫画の元ネタ:まとめ
この記事では『ウマ娘1コマ漫画』スペシャルウィーク・サイレンススズカ・トウカイテイオーの元ネタについてまとめました。
新着情報が入り次第、記事を更新していきます!
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